目白からの便り

プロジェクトマネジメントで磨かれること、共感資本の気づきと恩恵

早朝の松本は4度、寒気が空気中の水分を振り落とし、北アルプスの山々は秋を超えて冬の様相を見せ始めている。いくつかの山頂はすっかり白色におおわれている。今年は登山はあまりできなかった後悔を抱く。これからの冬は健康維持の為できる限りスキーで身体能力を維持したいと願う。今年も白馬五竜のゲレンデのシーズン券を冬の怠惰な誘惑と決別する決意を込めて購入した。

ここ1週間の間で幾人の方からメッセージもらったプロジェクトマネジメントに関する取材動画のコンテンツがあった。タイトルは若者向けだが、私の話は極めてオーソドックスな人事視点でお伝えした。寄せられたメッセージは自らの苦境を吐露する内容も多かった。その言葉を追いながら我がことのように共鳴する。社長業も組織でありながら共通項が多い(24分 以下 URL、要約原文を抜粋)

【影響力を発揮するプロジェクトマネジャーの要件】

1.謙虚であること
・既存の業務プロセスの現状と困りごとを共感を持って理解することができる力量が必要になります。
2.大きなビジョンで人を巻き込むこと
・主人公は国内、海外問わず現場のメンバーになります。公的な大義名分を形成する力量が必要になります。また、親和性のある良い質問を丁寧に重ね、現場の主体性を引き出す力量が求められます。
3.継続的に忍耐出来ること
・プロジェクトマネジメントは最初は勢いがありますが、徐々にその色彩を失ってしまう危険性があります。伝道師のように忍耐強く苦労し続ける力量が必要になります。プロジェクトは組織横断的であるがゆえ、組織が有するポジションパワーを持ち得ない立場にあります。如何に共感資本を発揮できるかが重要です。

プロジェクトマネジメントを担う場合、時々孤独になる。個人の力量が試される瞬間でもある。経営的な期待は大きいが、援軍は少ないかもしれない。時には感情的になり、責任を他に転嫁したくなる衝動にもかられるかもしれない。ただ、自分自身の生身の力量が問われ、そして磨かれる貴重な時間でもある。真摯で忍耐強い取り組み姿勢は、必ず生涯の大切な援助者と共感者の出会いをもたらす。

今日一日が良い一日となりますように、悲しみと困難、不安に向き合っている方に希望がありますように。良い週末をお過ごしください。新しく始まる一週間が皆様にとって豊かな一週間でありますように。

2020年11月6日  竹内上人

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