目白からの便り

図書館のコーヒーラウンジ

みなさま

今朝の都内は、とびぬけて強い日差しを感じる朝になっている。気温も一気に上昇するのであろう。

今日は、6月1日、日本経済団体連合会の定めた「採用選考活動開始時期」にあたる。人事担当者も就活の学生も重要な節目となる。実質上の内定日とも言われるが、内定をもらっていない学生もそれほど悲観することはない。自分のキャリア設計は納得いくまで描き直し、実践し続けることが何より大切なのだと思う。

【経団連 採用選考に関する指針】
広報活動 : 3月1日以降
選考活動 : 6月1日以降
採用内定 :10月1日以降

私が就活をしていた1985年は8月1日がこの日だった。真夏の日に最終的に志望企業を選択し、都内大手町にあるサンケイ会館の講堂に居た。人事の方から本社所在地の長野県の魅力を学生ごとのグループをつくり発表した記憶が鮮明に残っている。長野県には県歌「信濃の国」があり、長野県出身学生から教わり歌った。

限られた期間で就職先の企業を決定することに戸惑いを感じる学生も多いだろう。それは日本人学生だけでなく、私が講座をもっている大学の留学生にとっても相当な困難な経験でもある。彼らも日本人就活生に交じり言葉や文化の壁を乗り越え日本で働きたいと格闘している。

東北大学での講義の後、図書館のコーヒーラウンジで1時間だけ自主的で自由なキャリア懇談の場を行うようになった。日本でビジネスを経験したいと考える留学生の多いことを実感する。「多言語対応できる留学生に就業機会を提供する仕組み」や、「理系留学生に特化したインターンシップを仲介する仕組み」など学生ならではのアイデアを熱心に語る。

講義中の留学生が、コーヒーラウンジで自分がイメージするビジネスモデルを語る時、その想いの強さから、人間の体温の上昇の瞬間を感じる。その急上昇する体温を前に、私は彼らの考える留学生としての特異性を活かしてた日本での実践体験の挑戦を支援したいという衝動に駆られる。

今日一日が良い一日となりますように、特に悲しみや困難に向き合っている方に励ましがありますように。また、良い週末をお過ごしください。新しく始まる一週間が皆様にとって、豊かな一週間でありますように。

池袋にて 竹内上人

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