目白からの便り

クリスマスに思うこと

一年で最も日の長さが短くなり、そして、日ごとに光の時間が長くなる。クリスマスの時期はそうした新しく始まる可能性に期待を引き寄せる時期でもある。クリスマスがこの日に定められたのも、古の人たちが、そうした光と明るい変化の瞬間と重ね合わせたのかと思う。

私のコラムでは、この時期、時々取り上げる題材になる。今年は、コラム週報を出す金曜日がクリスマスと重なる。公立高校で英語教諭をしている妻が授業でつかった小テスト。今年は、幸運にも東京渋谷ロータリークラブの友人の紹介で、12月8日から9日に開催されたジョン・レノンのレコードコンサートに出席する機会を得た。41年前、12月8日が彼の記念日になる。もちろん、この日も流れた。

So this is Xmas. And what have ( ① ) done?

Another year over, a new one just begun. And so this is Christmas, I hope you have fun, The near and the dear one, the old and the young. A very merry Christmas and a happy new year. Let’s hope it’s a good one without any fear …  (1971 John Lennon and Yoko Ono)

… So this is Christmas and what have ( ① ) done?

と二回目のフレーズに続いていく。

設問:①の (    )内の適切な語句を入れよ。【正解は後掲】

クリスマスイブの早朝、このコラムを書きながら、この曲を何度も繰り返し聞く。彼の声に並び、子供たちの大切なメッセージの声が重なる。一年が過ぎるのは、本当に早いし、自分の身の回りのことで精一杯になり、他の人のことを気遣う余裕もないあわただしさの中で時間が過ぎていくのだが、この ( ① )の語彙選択は一年を振り返るのには意味深い。

サンタクロースはトナカイのそりにひかれて世界中を忙しく配達しなければならないのだが、妻がトナカイは英語で何というかと質問する。不用意にルドルフ(Rudolph) ?と答える。そんなことはなく、Reindeer*が正解である。続けて妻からのレクチャーで、トナカイは、アイヌ語(tunakkay:トゥナカイ)が語源だという。北欧の言語かと思っていた。アイヌの言葉が親しまれる語感をもって今なお私たちの生活になかに息づいているのに多様性の希望を感じる。(*北米ではCaribou) 今年、もう少しだけ、私たちが何かできる時間は残されている。【 設問①の回答は、you 】

With best wishes for Merry Christmas!

今日一日が良い一日となりますように、悲しみと困難、不安に向き合っている方に希望がありますように。良い週末をお過ごしください。新しく始まる一週間が皆様にとって豊かな一週間でありますように。

2021年12月24日  竹内上人

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