目白からの便り

爽やかなスポーツの精神 ビジネスアスリート について - 2019

新年あけましておめでとうございます。
今朝の渋谷付近の天候は、快晴で爽やかな冬晴れの空が広がっている。今日が仕事始めの方も多いと思うが初日の天気がいいと気分も爽快になる。

幼少期のお正月の過ごし方として、元日は実業団によるニューイヤー駅伝、2日から3日は箱根駅伝と正月三が日は、午前中からお昼過ぎまで実家の居間では毎年テレビ中継が流れていた。父親自身が実業団でニューイヤー駅伝に出場していたこともあり、80歳を超えた今でも所属企業の後輩たちの走りを毎年楽しみにしている。

今年は、長年の間、観戦したかった箱根駅伝を直接見る機会を得た。お昼過ぎに復路のゴール地点である東京大手町の周辺を訪れる。ものすごい大歓声の中各大学の選手が最後の力を振り絞り、ゴールに突入する。選手もそうだが、応援する側の学生や同窓生たちの姿も気力に満ち溢れている。

選手ひとり一人が、絶え間ない仲間との切磋琢磨を通じた日常を送りながら自身を練達し続けてきたことを知るからこそ共感するのであろう。
私自身にとっても、今回、その現場にいたことを幸運だったと感じる。そして、彼らはゴールと同時に来年に向けて準備を始める。終わりが瞬時に始まりになる。

5年ほど前からBusiness Athlete (ビジネスアスリート) 「職業競技者」という概念を考え続けている。人事を長く担い、人事評価の仕組みの中で、働く人たちが良い評価をもらったり、昇進や昇格をしたりする場面に立ち合い、自分自身の意向に沿わない人事を辛酸を味わいながら受け入れていく場面を多くみてきた。その一瞬一緒に喜んだり悲しんだり悔しい思いを感じてきたことであろう。もちろん自分自身もその渦中にあった。

私は、大学時代も労使関係という学問を通じ賃金を勉強していた。ある時指導教官が人事の世界の中にもスポーツの世界と同様に、「爽やかなスポーツの精神」があってしかるべきだと熱心に話されたことを今でも鮮明に覚えている。

「職業」という競技において自身の目標を設定し、それに向けて日々、練達をし続けること。仲間と共に切磋琢磨をすること。優れた職業倫理観を厳しい局面におかれた時でも堅持すること。職業上のルールの中でスポーツ競技と同じような「結果」を受け取ることになるが、どのような評価結果でも肯定的に捉え、次の試合へ向けて再び前に向かって進んでいく爽やかな精神さえあれば職業人生も楽しい世界に変容する。

年初を迎え、私自身の今年のテーマとして、このBusiness Athlete (ビジネスアスリート) 「職業競技者」の体系化と働く人にとっての自己修練と雇用機会を提供できる環境構築に貢献できる一年でありたいと誓う。

今日一日が良い一日となりますように、特に悲しみや困難に向き合っている方に励ましがありますように。また、良い週末をお過ごしください。新しく始まる一年が皆様にとって、豊かな一年となりますように。

都内にて

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