「曲がりかどの向こうには希望がある」、これは赤毛のアンに出てくる言葉である。8年間、週末に書き綴ってきたコラムが類型350話ほどになった。そのエピソードを35話ほど抽出し、仕事やキャリア、リーダーシップなどに分類し『人事屋が考える20代のためのキャリアデザインの教科書: 戦略的キャリアデザイン講座』と題して、昨日書籍としてリリースした。紙の書籍は控え、アマゾンの市場で流通しやすいようKINDLEという電子書籍のみの出版とした。このアンの言葉のエピソードは、この書籍のあとがきに掲載したものである。
『私の未来はまっすぐな一本道のように目の前に伸びていたの。人生の節目、節目となるような出来事も道に沿って一里塚のように見渡せたわ。でも、今曲がり角に来たのよ。曲がった向こうに何があるか分からないけどきっと素晴らしい世界があるって信じているわ。』Anneの言葉(赤毛のアンから)
原作:ルーシー・モード・モンゴメリ(Lucy Maud Montgomery、1874.11.30 – 1942.4.24)
30歳代後半、入院していた高輪の病院で、時間を持て余していた時に、読み続けた書籍の中に、普段読まないものをと考え、妻に勧められ、読んだのが赤毛のアンだった。先日の言葉は、鮮明に記憶されている。主人公アンのどのような逆境の中でも、弱音を吐かず、前を向きに生きるエネルギー、想像力豊かな姿勢に励まされる。絶望の中で、可能性を探し出す。逆境の中で、前向きな言葉を探し出し、自分に言い聞かせながら発信する。そこから、機会の芽が育つのだと思う。
さまざまなチャレンジを受けながらも 環境変化を肯定的に取り込み、可能性がある選択肢を取り続けることを実践することは、深い困難を伴うだろう、精神的にも乗り越えなければならないことも多くあるのだと思う。困難に直面し、何かを失うことは、 また新しい何かを受け入れる準備ができるということでもある。 そう考えると気持ちも前向きになれる。新しく支えてくれる人が現れるものである。そうした繰り返しの中で経験と可能性が積み重なって自身の内面に蓄えられ、次の機会の備えとなる。
この10月も新しい組織変更や転職で新しい役割や職場でのスタートを切った人たちも多いのであろう。それぞれの方にとって、キャリアの曲がり角は不安でもあるが、チャンスでもある。不安定な揺らぎの中で、新しい可能性を探るキャリアの新しいエピソードになればと願う。
今日一日が良い一日となりますように、悲しみと困難、不安に向き合っている方に希望がありますように。良い週末をお過ごしください。新しく始まる一週間が皆様にとって豊かな一週間でありますように。
2024年10月18日 竹内上人
(AMAZONでの電子書籍)
『人事屋が考える20代のためのキャリアデザインの教科書: 戦略的キャリアデザイン講座 1 Kindle版』 著者 竹内上人 (著)
人事屋が考える20代のためのキャリアデザインの教科書: 戦略的キャリアデザイン講座 1 | 竹内上人 | コミュニケーション | Kindleストア | Amazon
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